Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

大赤斑なくなっちゃうの?

昨夜の木星の写真に写っていた大赤斑の「異変」ですが…

木星 (2019/5/25 00:44)
木星 (2019/5/25 00:44)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

大赤斑の「目頭」からニュッと赤いのが飛び出ている件、言いにくいので勝手に「赤い涙」と命名しますが*1、冗談で「大赤斑なくなっちゃうの?」とか言ってたのですが、調べてみたらそんな心配をしてる人が結構いるらしくてだんだん僕も心配になってきました…

最近天リフで見ないので心配していたRB星さんのブログ*2にも言及がありました。

大赤斑は壊れることなく存在していますが、赤いはみ出しはまだ見えていました。
木星 2019/05/24-25: RB星のブログ

やっぱり壊れるの?って思っちゃいますよね。

気になって Twitter で大赤斑の話題を探していたらスペースアーティストの Greg Smye-Rumsby さんがこんなツイートを。

大赤斑の消滅あるいは復活の兆候、ですか。復活の線もあるんですか?でもずっと縮小してきてるし消滅のほうがありそうな… リンク先は ALPO-Japan (月惑星研究会)の23日の報告ですが、「赤い涙」は少し下を向いています。

ALPO-Japan の過去ログを漁ってみると日本時間の17日あたりから大赤斑から赤い筋が剥がれるような動きがあったんですね。12日から17日の大赤斑の様子を John H.Rogers さんが解説しています。

Rogers さんはこの赤い筋を「赤い刃」(red 'blade')と呼んでいます。その後の様子を見た感じでは大赤斑の北側から剥がれた「赤い刃」は反時計回りにめくれるように回転しているように見えます(18日19日20日)。これが22日には目頭に到達して「赤い涙」になったのでしょうか?

そういえば天リフさんが大赤斑の記事を紹介していたのスルーしてたっけ… と思ってTLを遡って見つけたこれ。

紹介してた記事、英語だし "Unraveling" がわからなかったのでスルーしてたんですが、「解れる」って意味じゃないですか。読んでみると例の「赤い刃」の話でした。似たような解れは2017年にも観測されたそうです。

記事中の写真を撮ったアマチュア天文家の Anthony Wesley 氏は、一週間後にはさらに新しい解れが現れてそれが繰り返されるだろう、としています。もしそうならこのままどんどん「赤い刃」やら「赤い涙」やらが大赤斑から剥がれていって最終的には…

うーん… 大赤斑が崩壊しちゃったらどうしよう… 大赤斑消失なんてイベント、目撃できたら一生に一度どころでない大事件になるわけで、ぜひとも見てみたい!と思う一方で、消失後の木星のことを考えると…

大赤斑は木星の魅力の大きな部分でもあるわけで、この先ずっと大赤斑のない木星を見ることになるのかと思うと辛いです。「大赤斑がなくても木星ちゃんは木星ちゃんだよ!」とは言えない自分がいます。なんでしょう?ルッキズム

そんなわけで大赤斑のことを考えたり大赤斑の絵を描いたりしていました。

*1:「お漏らし」とか言ってる人もいますが…

*2:天リフに載らないのはココログの障害でRSSが壊れてて取り込めないせいみたいです。

大赤斑に異変? (2019/5/24)

5月24日の夜は快晴。夜中に大赤斑が見えるということで木星撮影日和。早めに機材を設置して極軸を合わせて木星を導入してスタンバイ。23時頃から撮影を開始。

木星 (2019/5/24 23:02)
木星 (2019/5/24 23:02)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

まだ大赤斑は出てきません。シーイングはそこそこ良さそう。北赤道縞からフェストーンが少し出ています。南温帯縞?の下には白斑も見えます。

木星とイオ (2019/5/25 00:15)
木星とイオ (2019/5/25 00:15)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

0時を過ぎると大赤斑が見え始めました。大赤斑と同時にイオが木星の向こう側から現れたのが印象的でした。

木星とイオ (2019/5/25 00:44)
木星とイオ (2019/5/25 00:44)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

木星 (2019/5/25 00:44)
木星 (2019/5/25 00:44)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

いよいよ大赤斑がはっきり見えてきました。ここ数日噂になっていましたが、南赤道縞が回り込むようにして大赤斑を縁取ってアイシャドウみたいな形になっています。

木星 (2019/5/25 00:53)
木星 (2019/5/25 00:53)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

よく見ると大赤斑も少し変です。大赤斑の右下(目頭?)のあたりからニュッと赤い筋が飛び出ているような?なんなんですかねこれ。まさかこのままニュルニュルっと大赤斑が流れ出してなくなっちゃうなんてことはないでしょうね?

木星 (2019/5/25 01:21)
木星 (2019/5/25 01:21)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

目が合いました。

木星 (2019/5/25 01:42)
木星 (2019/5/25 01:42)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

やっぱり目頭気になるなぁ。

シーイングも乱れてきたので木星はこのくらいで終わりにして、この後は月面モザイクに挑戦したのですが、うっかりやらかしてしまって残念なことに…

月面 (2019/5/23)

5月23日の明け方、木星土星を撮った後に機材構成を変えずにそのまま月面を撮影しました。この構成で撮った月面はすっきりしない写りが続いていたのですが、今回はそこそこの写り。やはりシーイングが違うと全然違うということなんでしょうか…

アルキメデス、アリスティルス、オートリクス (2019/5/24 03:17)
アルキメデス、アリスティルス、オートリクス (2019/5/24 03:17)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1500/2000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Lightroom Classic CC で画像処理

アリアデウス谷 (2019/5/24 03:18)
アリアデウス谷 (2019/5/24 03:18)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1500/2000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Lightroom Classic CC で画像処理

アルプス山脈、アルプス谷 (2019/5/24 03:03-03:05)
アルプス山脈、アルプス谷 (2019/5/24 03:03-03:05)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1500/2000コマをスタック処理 x 3枚をモザイク合成 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Image Composite Editor 2.0.3.0, Lightroom Classic CC で画像処理

プラトー (2019/5/24 03:06-03:08)
プラトー (2019/5/24 03:06-03:08)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1500/2000コマをスタック処理 x 4枚をモザイク合成 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Image Composite Editor 2.0.3.0, Lightroom Classic CC で画像処理

カッシニ (2019/5/24 03:10-03:11)
カッシニ (2019/5/24 03:10-03:11)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1500/2000コマをスタック処理 x 2枚をモザイク合成 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Image Composite Editor 2.0.3.0, Lightroom Classic CC で画像処理

直線山列 (2019/5/24 03:13-03:15)
直線山列 (2019/5/24 03:13-03:15)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1500/2000コマをスタック処理 x 3枚をモザイク合成 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Image Composite Editor 2.0.3.0, Lightroom Classic CC で画像処理

アルプス谷の真ん中を走る細い谷は写りませんでした。クレーター列はかすかに見えるんですが。プラトーの内部の小クレーターは6つ数えることができますが、かなりぼやけています。

どちらも月齢的に日の当たる角度が良くないせいもあるのでしょうが、この様子だとどちらにせよクッキリとは写らない感じ。口径18cmとはいえもう少しは頑張れるんじゃないかと思うんですが… シーイングの問題なのか、画像処理が足りないのか、光学系に問題があるのか、それともやっぱり18cmではこんなものなのか。

月面の微妙な色合いが楽しめる月齢なのでカラーカメラで撮ったのですが、ここまで拡大して撮ってしまうと意味なかったですね… スタック処理は重いし wavelet 処理でカラーノイズが出るしであまりいいことなさそう。

木星、土星 (2019/5/23)

5月23日は月の出の前まで M104 を撮って、それから木星を撮るつもりだったのですが、20:30 頃から撮影開始した M104 は途中から雲が出てきて1カット撮っただけで撮影不能になってしまいました。

赤道儀はそのままにして深夜に μ-180C を載せて木星を狙ったのですがなかなか雲が晴れず、イオとイオの影が一瞬見えたものの雲に隠れてしまい、1:30 頃になってやっと雲が切れて撮影できました。

木星 (2019/5/24 01:29)
木星 (2019/5/24 01:29)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 3 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

イオの影をちゃんと追いたかったのですが雲に邪魔されてそうもいかず。その後2:00頃からすっきり晴れてきてシーイングもだんだん良くなってきました。

木星 (2019/5/24 02:08)
木星 (2019/5/24 02:08)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

木星 (2019/5/24 02:12)
木星 (2019/5/24 02:12)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 4 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

イオの影はよく見えていますがイオ本体は識別できません。残念。

この後土星も撮りました。プレビュー映像でもカッシーニの間隙がかなりクッキリと見えていたので期待していたところ、期待通りの写りになりました。

土星 (2019/5/24 02:32)
土星 (2019/5/24 02:32)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/30s x 2500/5000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Lightroom Classic CC で画像処理

今回は M104 を撮るつもりで極軸をしっかり合わせていたので、一時間経っても木星が写野から逃げていかず、快適に撮影できました。

この後、惑星用の光学系で月面を撮りましたが、それについてはまた後ほど。

木星、土星 (2019/5/21)

横浜では大雨警報が出た5月21日ですが、夜中から晴れてきて雲の隙間から月と木星が見えていて、シーイングも悪くなさそうな気がしたので深夜から木星を撮りました。

度々雲に邪魔されて、シーイングが乱れることもありましたが、雲が流れていってからはそこそこ良いシーイングになり、今シーズンのベストの木星が撮れました。と言っても今までがひどかっただけですが…

木星とガニメデ (2019/5/22 01:29)
木星とガニメデ (2019/5/22 01:29)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1000/3000コマをスタック処理 x 3 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

ちょうどガニメデが木星面を通過するところでした。ガニメデの影もよく見えています。

木星とガニメデ (2019/5/22 02:31)
木星とガニメデ (2019/5/22 02:31)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1500/3000コマをスタック処理 x 3 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

木星とガニメデ (2019/5/22 02:47)
木星とガニメデ (2019/5/22 02:47)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1500/3000コマをスタック処理 x 3 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

2:30 頃から大赤斑が出てきました。もう少し待って大赤斑をいい位置で撮りたかったのですが、3:00 過ぎから薄雲が広がってきてこれが限界でした。

木星 (2019/5/22 03:12)
木星 (2019/5/22 03:12)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/60s x 1500/3000コマをスタック処理 x 3 を de-rotation / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

最後に土星も撮りました。

土星 (2019/5/22 03:23)
土星 (2019/5/22 03:23)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F40.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/30s x 2000/5000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 11.0.2, Lightroom Classic CC で画像処理

薄雲越しの撮影ということもあっていまいちなのですが、前回に比べればずっといいです。

今シーズンに入ってから今まで木星がまともに撮れなかったのが、シーイングのせいなのか光学系の不調のせいなのかわからなくて、ずっともやもやしていたのですが、今回の結果を見ると、結局今まではシーイングが悪かったということなんでしょうね。

μ-180C を買ってからまだ一年経っていなくて、季節によってシーイングが変化して写りがこれだけ違ってくるというのがわかっていませんでした。梅雨入りも間近でしばらくは撮影できないと思いますが、梅雨明け後は期待していいのかな?

M64 黒眼銀河 再処理

2月1日深夜に撮った M64 の写真を再処理しました。

M64 黒眼銀河 (2019/2/2 01:10) (+wavelet)
M64 黒眼銀河 (2019/2/2 01:10) (+wavelet)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), LPS-D1 48mm / Vixen SX2, D30mm f130mm ガイド鏡 + QHY5L-IIM + PHD2 による自動ガイド/ OLYMPUS OM-D E-M5 (ISO200, RAW) / 露出 15分 x 8コマ 総露出時間 2時間 / RStacker 0.6.4, DeepSkyStacker 4.1.1, Photoshop CC, Lightroom CC, RegiStax 6.1.0.8 で画像処理, フルサイズ換算 1915mm 相当にトリミング

最初の写真との違いは、星マスクを使ったことと、「黒眼」を強調するため銀河の部分だけ RegiStax で wavelet 処理したものを比較暗で合成したことです。

wavelet 処理画像の合成は「黒眼銀河を wavelet 処理」でもやりましたが、今回は wavelet 処理画像に「ダスト&スクラッチ」をかけて銀河周辺部に浮いたノイズを軽減しました。

ちょっと嘘くさい気もしますが、こういうのもアリかなと思っています。

M8 干潟星雲 再処理

5月11日撮影の M8 ですが、やっぱり物足りなさがあるので再処理しました。同じ機材で撮ったばら星雲より地味なのはちょっとどうかと思ったので…

M8 (2019/5/12 01:02) (HDR) (3)
M8 (2019/5/12 01:02) (HDR) (3)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), LPS-D1 48mm / Vixen SX2, D30mm f130mm ガイド鏡 + ASI290MM + PHD2 による自動ガイド/ OLYMPUS OM-D E-M5 (ISO200, RAW) / 露出 2分 x 8コマ, 4分 x 8コマ, 8分 x 7コマ 総露出時間 1時間44分 / DeepSkyStacker 4.1.1, Photoshop CC, Lightroom CC で画像処理, フルサイズ換算 1100mm 相当にトリミング

前回の写真は DSS の出力を Lightroom のみで調整しただけでした。今回は Photoshop で星マスクを使って、その分強めの強調をかけてガスの流れがくっきり見えるようにしています。このくらいの方がいいかな?インスタ映えしそう?

ノイズ軽減はディテールを大きく増やして、コントラストを少し増やしておくと眠くならないようです。あと、Photoshop の CameraRaw フィルターの調整と Lightroom の調整の2段階に分けて処理すると微調整しやすい気が。

相変わらず Photoshop だけでは調整が追い込めず、最後に Lightroom で仕上げの調整をしています。というか Photoshop で画像全体が見えるように縮小表示するとトーンジャンプしまくったグズグズの表示になるのなんででしょう?100%表示だと大丈夫なのですが、全体のバランスが見えなくて困ります。