Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

モノクロ冷却CMOSカメラ購入(その1): 購入・開封・接続テスト

時系列的には前回のエントリと前後しますが、先日冷却CMOSカメラ一式を購入しました。

接続テスト(冷却なし)

10月13日深夜にカッとなって KYOEI-TOKYO の通販で ZWO ASI294MM Pro、ZWO EFWmini (EFW: 電動フィルターホイール)、ZWO LRGB フィルターセット 31mm、ZWO Hαフィルター(7nm) 31mm、のLRGB撮影用機材一式、ついでに笠井のED屈折用フィールドフラットナーIIも注文しました。合わせて28万1100円(税込)。

https://rna.sakura.ne.jp/share/splurge-on-ASI294MMPro-20211013.png

前々からDSO撮影用に冷却CMOSカメラが欲しいとは思っていたのですが値段も値段ですし二の足を踏んでいました。しかし昨今の半導体不足に伴う電子機器の供給状況の悪化もあって、今のうちに買っておかないと当分手に入らないかも、という焦りもあってついついポチってしまいました。

モノクロカメラを選んだのはかなり無謀な選択だったと思うのですが、春に ASI290MM で撮った銀河の写りの良さがずっと印象に残っていて、ASI294MM と ASI294MC Pro で L+RGB 撮影というのも考えていたのですが、さすがに値段が…

それならモノクロカメラでの LRGB 撮影の方が解像度やノイズ耐性の面でも有利だし、周りにあまりやってる人がいないのでチャレンジ精神をくすぐられるというのもあるし、対象あたりの撮影時間が増えるのは遠征やってない身では複数夜撮るのもアリというスタンスなので我慢できるかなと思って決めました。

カメラ関係は即納の品だったのですが笠井のフラットナーだけ納期が不明で、あまり遅れるようなら送料出すから別便でと言っていたのですが、10月19日に一式届きました。

購入した品物

まず ASI294MM Pro の中身です。

ZWO ASI294MM Pro
ZWO ASI294MM Pro

ケーブルと延長リングやスペーサーが同梱されています。カメラ本体は専用のソフトケースの中に入っていました。ソフトケースは一眼カメラの交換レンズ用のケースのような作りで結構しっかりしたものです。

次に EFWmini の中身です。

ZWO EFWmini
ZWO EFWmini

EFW 本体には1.25インチのノーズピースとホルダーが取り付けられた状態で入っていました。ZWO ADC に付いているものと同じです。どちらも撮影では使うことがない部品ですが蓋がわりに使えということでしょうか。専用の蓋作るより安くつくんですかね?

最後にフィルターです。

ZWO 31mm LRGB Filter Set + 31mm Ha filter 7nm
上: ZWO 31mm LRGB Filter Set
下: 31mm Ha filter 7nm

R-Filter が抜けてるみたいに見えますがズレて見えないだけで、無事でした。

フラットナーの方は写真撮ってなかったですが、2インチスリーブに挿すタイプの普通のものです。

KYOEI TOKYO に注文したのはここまでですが、冷却カメラは冷却用にUSBとは別口で電源が必要なのを忘れていました。対応の AC アダプターは KYOEI でも売っているのですが、仕様を満たすアダプターを Amazon で購入しました。

サクル 12V AC/DCアダプター<
サクル 12V AC/DCアダプター

12V/3A以上でプラグが外径5.5mm/内径2.1mmセンタープラスのものということで、サクル扱いのこれを買いました。価格は1880円だったのですが、配送料が700円でした。うっかりしてた…

もう一つポータブル電源のシガーソケットから電源が取れるように同型のプラグに変換するケーブルも買いました。

シガーアダプター 1.5m 5A
シガーアダプター 1.5m 5A

APS-JAPAN扱いのものです。和歌山のマリン用品ショップだそうですがこういうのも扱ってるんですね。

ついでにベランダ撮影の予備電源としてシガーソケット出力のACアダプターも買いました。

PANASONN AC-DC 電源変換 シガーソケット コンセント 12V acアダプター 10A 120W
PANASONN AC-DC 電源変換 シガーソケット コンセント 12V acアダプター 10A 120W

これは中国の業者の扱いですね。ペライチですが内容的にはまともな日本語の説明書が付いています。Amazon のシステム経由でサポートしているようです。

電源とケーブルはいずれも実際にカメラに繋いで冷却パワー50%程度になるまで冷却して問題なく動作することを確認しました。

接続テスト

必要な物品は揃ったので物理的な接続と電気的な接続のテストです。

まず物理的な(望遠鏡への)接続ですが、補正レンズを使うのでフランジバックが合うように延長筒を正しく組み合わせなくてはなりません。KYOEI が付けたドライバー類の CD-ROM と日本語説明書が同梱されていましたが、カメラ本体のマニュアルは英語のものだけです。

延長筒や EFW の接続方法については KYOEI-TOKYO の商品ページに日本語で図示されていますが、英語マニュアルのものとは少し異なります。小径のフィルターを使うのでフィルターをカメラ側に寄せてケラレを防ぐためカメラを EFW に直結する英語マニュアルの方法で接続することにしました。

カメラから望遠鏡の接眼部に向かって以下の順で組みます。

  1. ASI294MM Pro (出荷時に付いている T2 extender 11mm は外す)
  2. EFWmini (出っ張っている方をカメラ側に向ける)
  3. M42-M42 adapter (male to male) (EFWmini 同梱の両側T2オスネジのアダプター。単体で売っている ZWO 両側Tマウントオスアダプターと同じものと思われる)
  4. T2 extender 11mm (出荷時に ASI294MM Pro の先に付いているもの)
  5. M42-M48 16.5mm extender (ASI294MM Pro 同梱の延長筒の一つ)
  6. ED屈折用フィールドフラットナーII

EFWと延長筒の接続
EFWと延長筒の接続

T2 extender 11mm は最初みつからなくて焦りました。よく見るとカメラの先に出ている黒い筒がそれでした。キャップを被せられるように最初からカメラに取り付けてあったようです。最初はカメラの一部だと思っていたし、ただの黒い筒で M42-M48 16.5mm extender と違って外側に何も印字してないので気付きませんでした… これは撤収時にはキャップが付けられるようにカメラに戻しておきます。

カメラの側面にはヒートシンクのフィンが出ていますが、これが意外と薄くて力を入れると曲がりそうですし、手を切る危険性もありそうなので、カメラの取り付け・取り外しの際にはこの部分を強く握らないように注意が必要です。

次に電気的な接続のテスト。カメラ同梱の長いUSB3ケーブル(A-B)でPCとカメラを接続、これもカメラ同梱の短いUSB2ケーブル(A-B)でカメラ内蔵のハブとEFWを接続。カメラの電源はUSB3から供給されますが、冷却は別口で12VをACアダプターから給電。エントリ冒頭の写真では12Vを給電しておらず、これでは冷却はできませんが撮影はできます。

カメラと EFW の制御には N.I.N.A(1.10 HF4 BETA001) を使いました。64bit 版で大丈夫なようです。事前にカメラドライバーと ASCOM Platform と ASCOM ドライバーを ZWO の公式からダウンロードしてPCにインストールしておきました。*1 なお後述するようにその後の撮影テストでは結局使い慣れた SharpCap を使っています。

N.I.N.A を使ったのはいつもの SharpCap ではカメラの冷却速度を制御できないからです。冷却カメラはゆっくり冷やしてゆっくり戻さないと結露の原因になります。このあたりは6月の天リフ超会議「ガチ天2021」の南口さん(星見屋店長)の講演を参考にしました。


「いまさら聞けないオフアキの話・カメラに優しいCMOSカメラの冷やし方」星見屋・南口店長講演/天リフ超会議「ガチ天2021」

最初 N.I.N.A からカメラの接続がエラーになって困りました。ASI_ERROR_GENERAL_ERROR でカメラの初期化に失敗するようです。何度か試しているうちに繋がったのですが、エラーが出る条件がよくわかりません。接続前に冷却用の12V電源を給電してないとエラーになりやすい?

EFW は「ASCOM FilterWheel(1)」を選択して制御できました。以下の動画はフィルターが1番の状態から N.I.N.A で3番のフィルターを選択した時のものです(フィルターはまだ取り付けていません)。

EFWのフィルター切り替え
EFWのフィルター切り替え

冷却も10分で0℃まで冷却後、また10分で室温まで昇温するテストをしましたが、結露などの問題は出ませんでした。なお冷却後のカメラ本体は少し冷たい程度で手で触れても問題ありませんでした。というかペルチェで冷やしているから熱くなるかと思ったのですが、ヒートシンクとファンで効率的に放熱できているようでヒートシンクも特に熱くはなっていませんでした。

テスト撮影

この後、実際に望遠鏡(BLANCA-80EDT)に接続して0℃まで冷却して地上の鉄塔を撮影しました。ASI290MM/MC はカメラ背面のロゴが正位置になる向きに取り付けると撮影画像も正位置になりましたが、ASI294MM Pro はロゴが正位置の向きだと撮影画像が倒立像になりました。なのでちょっと気持ち悪いですが、ロゴが逆さまになるように取り付けて撮影しました。

テスト撮影は N.I.N.A を使ったのですが、プレビュー表示にラグがあるようで、映像を見ながらのピント合わせがかなりやりにくかったです。実際テスト撮影した画像もピントが来ていませんでした。SharpCap だとそこまででもないし、Bin 1 でも ROI を設定すれば十分なフレームレートで表示でき、スムースにピント合わせができます。

ではピント合わせだけ SharpCap を使う?でも冷却前に合わせたピントは冷却後ズレてしまいそうです。N.I.N.A で冷やしてから一度 N.I.N.A からの接続を切って SharpCap でピント合わせする?でもカメラの接続を切ると冷却も切れるのでカメラが急速に温まってしまいます。

カメラに優しいのは1分あたり2〜5℃までのゆっくりした冷却/昇温だそうですが、実際うっかり0℃以下から昇温を待たずにカメラを切ってしまったのですが、それを大きく上回る速度でカメラが温まってしまいました(幸い結露はしませんでした)。

なので、N.I.N.A と SharpCap を切り替えて使うのはナシ。N.I.N.A は他にも冷却パワーが上がらなくなったり突然落ちたりのトラブルがあったので、結局その後の撮影では SharpCap を使って、冷却は手動で少しずつターゲット温度を下げていくことにしました。どうせドリフトアライメント中は手が空く時間があるので、その間にチマチマと温度を下げていけばいいのです。

フィルターの取り付け

今回は少しでもケラレないようにと枠なしの31mmフィルターを買ってしまったのですが、これがなかなか扱いにくいです。

EFWmini 自体は穴のところにネジが切ってあって枠付きの1.25インチ(アメリカンサイズアイピースの先にねじ込むタイプ)も使えます。実際10月20日の満月の撮影ではアメリカンサイズ用の IR パスフィルターを EFW に取り付けて撮りました。

これはバローレンズを使ってF値が大きいのと、月だけ残して正方形にトリミングするので仮に周辺が多少ケラレても構わないからです。

1.25"用フィルターではF5程度までケラレないそうですが、RedCat 51 がF4.9なので微妙… 31mm だとF2までOKとのことで、31mm にしたのでした。

さて、フイルターの取り付けですが、ZWO のマニュアルには EFWmini 用の記述がなく、フィルター押さえのリングの取り付け方が不明だったのですが、結局こうしました。

ZWO EFWmini フィルター取付状況 (1:R, 2:G, 3:B, 4:L, 5:Hα)
ZWO EFWmini フィルター取付状況 (1:R, 2:G, 3:B, 4:L, 5:Hα)

こんなんでいいんですかね? フィルター穴毎に3つのネジ穴を使えばいいと思ったのですが、ネジ穴の一つが隣のフィルター穴と共有になっていて、リングを重ねざるを得ませんでした。

リングの3つの穴のうちフィルターの中心を挟んで相対する2つの穴があるので、リングのその穴の部分がホイール面に接するようにして、もう一つの穴の部分を隣のフィルター穴用のリングの上に重ねる形にしました。瓦を重ねるような感じです。これで安定してフィルターを押さえられるようなのですが…

ZWO EFWmini、フィルターの固定方法これでいいの?
ZWO EFWmini、フィルターの固定方法これでいいの?

フィルターは干渉フィルターで裏表があるそうです。枠なしフィルターだと一見して裏表がわからないため、フィルター面の反射を見て判別しなくてはなりません。KYOEI TOKYO の商品ページに判別方法が書いてあって、反射で見える物体が二重に映って見える方が対物側になるそうです。

Rフィルター(対物側)
Rフィルター(対物側)

スマホで撮った写真で見るとわかりやすいですが、肉眼では結構わかりづらいです。フィルターの色によってもかなりわかりづらいものがあり(Bだっけか?)、だいぶ神経をすり減らしました… いっそ全部スマホで撮って確認したら良かったかな?

リングのネジ留めではホイールがどうしても回ってしまいますが、EWFがホイールの回転角をエンコーダーか何かで検知できるのかどうかよくわからなかったので、最後に元の位置に手で戻しました。マニュアルに特に注意書きはなかったので元に戻さなくても大丈夫なのかな?


というわけで次回は実写編です。

*1:同梱の CD-ROM からもインストールできるのですが、最新版を入れておこうと思って。

満月 (2021/10/20)

10月20日の夜は満月。普段満月は撮らないのですが、先日購入した冷却CMOSカメラのテストを兼ねて撮影しました。

使用したカメラは先日カッとなって買ってしまったモノクロ冷却CMOSカメラ ASI294MM Pro です。意味はないのですが冷却機構のテストのために10℃に冷却して撮影しました。また、シーイングがあまり良くなかったのでフィルターホイール(EFWmini)のテストも兼ねて、IRパスフィルター(IR850)を使って赤外で撮影しました。使用前と使用後で時間差があるのではっきりしませんが多少効いた気がします。

結果はこちら。

月齢14.2 (2021/10/20 23:52) (ZWO ASI294MM Pro, Bin 1) (月の北極が上)
月齢14.2 (2021/10/20 23:52) (ZWO ASI294MM Pro, Bin 1) (月の北極が上)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F13.9), ZWO IR850 Filter / Vixen SX2 / ZWO ASI294MM Pro, SharpCap 3.2.6482 (Binning 1, Gain 200), 露出 1/80s x 500/1000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, WinJUPOS 12.0.7, Lightroom Classic で画像処理

ベストというほどではないですがそこそこ撮れたと思います。オリジナルサイズは 5168x5168ピクセルの高解像度画像なので flickr の拡大表示で見てみてください。

ASI294MM Pro は通常 Binning 2 の約1200万画素(4144x2822)で使用されますが、これは Binning 1 の約4700万画素(8288x5644)で撮影しています。Binning 1 のピクセルサイズは2.315μmで、いつも惑星撮影に使っている ASI290MM よりも高解像度です。

ASI290MM ではないですが、2018年に QHY5L-II-M で同じ鏡筒と2.5倍バローを使って満月をモザイク撮影しています。

画像処理も違うので単純に比較できませんが、モザイク撮影に匹敵する結果が一度に撮影できるのはこのカメラのメリットです。ピクセルサイズが小さいためか Binning 1 では若干ノイジーで、スタックコマ数はもう少し増やしたかったところ。しかし Binning 1, 16bit MONO でのキャプチャはフレームレートが 5fps 以下になるためコマ数を稼ぐのに時間がかかります。今回は雲に邪魔されることが多く、一度に1000コマ(4分)以上のキャプチャができませんでした。

もっともモザイク撮影の方では一時間くらいかかっていますし、モザイクの糊代をミスると台無しになる、撮影中にシーイングが変化すると繋いだ時に場所によって解像感が変化してしまう、等の難しさを考えると全然楽には違いありません。

ということで月面撮影には ASI294MM Pro を、、と言いたいところですが、μ-180C のイメージサークルだとフォーサーズサイズのセンサーでも周辺は流れてしまいますし、そもそもDSO撮影用に買ったのです… 今回は主に接眼部の強度を確認するために月面撮影をしたのでした。

結果としては高度60度以上でフォーカサーの微動も正常に使えたのでテストは成功です。オプションのDXマイクロフォーカス接眼部にしておいたのがよかったのかもしれません。ASI294MM Pro 購入にまつわる色々については別途エントリを立てて書きたいと思います。

三脚の石突問題

マンションの工事が終わってまたベランダで天体撮影ができるようになったのですが、工事前と変わったことが一つあります。以前はベランダの床はコンクリートの打ちっぱなしだったのですが、工事で防水塗装が施されました。

せっかくの防水塗装を天体望遠鏡の三脚の金属製の石突で傷つけるのはマズいですし、賃貸住宅ですので後々問題になることも考えられます。ということでベランダで天体撮影を続けるに当たって何らかの対策が必要になりました。

要は石突の下に何か敷いて荷重を分散させることで塗装にダメージを与えないようにしたいのですが、最終的にたどり着いたのがこれでした。

スパイクインシュレーターのスパイク受け (直径25mm/厚さ5mm ステンレス製)
スパイクインシュレーターのスパイク受け (直径25mm/厚さ5mm ステンレス製)

オーディオ用のインシュレータの一種「スパイクインシュレーター」の受け側の金属製のプレートです。4個セットで1198円でした。

インシュレーターはオーディオ機器(スピーカーやレコードプレーヤー等)の振動が、棚や床等の設置面に伝わって発生した反動が音質に影響を与えるのを防ぐために機器と接地面の間に挟む防振用の敷物のことです。

いろんなタイプがあるのですが、尖った金属製の足を機器側に取り付けて、それを受ける金属製のパッドを接地面側に置くことで振動を抑えられるそうで*1 そういうタイプのインシュレーターをスパイクインシュレーターといいます。

このスパイクインシュレーターの受け側のパッドを三脚の石突の下に敷いて SXG-HAL130(5.5kg) + SXGハーフピラー(1.8kg) + SX2(7kg) + バランスウェイト(3.7kg) + μ-180C(6.2kg) + 拡大光学系/CMOSカメラ/STARBOOK TEN (1.5kgくらい) = 25kg強 を支えて撮ったのが10月3日と4日の撮影でした。


結果は、床の塗装に傷が付くこともなく、インシュレーターが歪んだり割れたりすることもなく、期待通りでした。撤収時にインシュレーターが塗装面に密着してなかなか剥がれなくなって焦りましたが、剥がしたところを見ても肉眼で見てわかるような跡は付いておらず、問題なさそうです。

実はここにたどり着く前にはこんなものも試していました。

洗濯機用防振ゴムパッド (硬質ゴム製)
洗濯機用防振ゴムパッド (硬質ゴム製)

硬質ゴム製の何らかのパッドなら塗装面に優しいし振動も吸収していいのでは?と思ったのですが、実際使ってみると機材が無茶苦茶揺れます。もっと機材の重みで沈み込むかと思ったのですが、ちょっと触っただけでフワフワ揺れてしまう有様でした。

9月28日の月面の撮影にはこれを使ったのですが、当日無風だったからよかったものの、風があるとヤバかったかなという感じでした。月面は合成焦点距離960mmでの撮影でしたが惑星撮影は合成焦点距離7400mmですから、これはもう無理だなと思ってその後他のを探していました。

最初は木製のプレートを探していたのですが、石突が刺さって割れない強度がありそうなものがなかなか見つからず。木の枝をスライスした切り株状のプレートなら中心部に石突が刺さっても簡単には割れないだろうと、その手のもの探したのですが、サイズや平面性の点でこれといったものがなかなかなく、唯一良さそうなものは納期が遅いということで、他に何かないかと検索していたところ、偶然みつけたのがスパイクインシュレーターでした。

ちなみに洗濯機用防振ゴムパッドの前はこんなものも検討していました。

セレストロン製のものとアストロストリート扱いのものは3個セットですがタカハシの三脚フラットナーは1個の値段なので3個買うと9900円(税込)。アストロストリートの以外は結構なお値段です。今回は防振よりも床の塗装を傷つけないのが目的なのでオーバースペックでもあり、別のものを探すことにしたのでした。

そういう目的の製品がないということは需要もほとんどないということでしょうけど、まあブログに書いて10年くらい放置しておけば誰かの役に立つこともあるかもしれないので、書いておきました。

*1:原理はよくわかりません…

金星 (2021/10/4)

10月4日は土星を撮る前、空がまだ明るいうちに金星を撮りました。

金星 (2021/10/4 17:46)
金星 (2021/10/4 17:46)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F41.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / L: ZWO ASI290MM (Gain 138), RGB: ZWO ASI290MC (Gain 222) / 露出 1/250s x 1250/5000コマをスタック処理 x2 (L:1, RGB:1) をLRGB合成 / AutoStakkert!3 3.0.14, WinJUPOS 12.0.7, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop 2021, Lightroom Classic で画像処理

半月よりちょっと太ったぐらいの欠け具合です。この日は昼間暑かったせいもあったのか夕方の低空はかなり悪シーイングでしたがスタックするとそれなりになりました。

金星はこれから年末にかけてどんどん欠けて細くなっていきます。細い金星は長らく撮っていないので狙っていきたいと思います。

土星と衛星 (2021/10/3, 2021/10/4)

色々ばたばたしていて遅くなりましたが、10月3日と4日に撮った惑星撮影の話を書いていこうと思います。まずは土星とその衛星の撮影。

10月3日は SCW では夜は曇りの予報でしたが夕方からベランダに機材を出して準備しました。実は前日の10月2日は雨の予報があったにもかかわらず曇る気配がなかったので19:00前からあわてて準備したのですが途中で雲が出てきて遠くで雷まで見える始末で、木星でピント合わせまで行ったのですが19:30頃に撤収。なのでそのリベンジというわけでした。

土星は既にだいぶ遠くなっているのですが、そのかわり小型センサーの狭い写野に衛星が入りやすい状況です。そこでROIを設定せずにセンサー全面を使って土星と衛星を合わせて撮りました。露出は普通に土星を撮るのと同じ設定で、衛星は画像処理であぶり出す作戦です。

10月3日の結果はこうなりました。

土星と衛星(ディオネ、テティス、ミマス、エンケラドゥス、レア) (2021/10/3 20:10)
土星と衛星(ディオネ、テティス、ミマス、エンケラドゥス、レア) (2021/10/3 20:10)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F41.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / L: ZWO ASI290MM (Gain 311), RGB: ZWO ASI290MC (Gain 385) / 露出 1/30s x 2500/5000コマをスタック処理 x2 (L:1, RGB:1) をLRGB合成 / AutoStakkert!3 3.0.14, WinJUPOS 12.0.7, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop 2021, Lightroom Classic で画像処理

土星と衛星(ディオネ、テティス、ミマス、エンケラドゥス、レア) (2021/10/3 20:10) (マーカー入り)

タイタンは写野の外でしたが5つの衛星が写りました。衛星は別処理で wavelet を攻めまくり & Photoshop であぶり出ししたものを合成しています。ミマスはなかなか厳しいですが確かに写っています。モニターによっては見えないと思うのでガンマ補正用のスクリプトを実装しました。画像下の [-] ボタンを押すと画像が明るくなります。ただしIEでは動作しません(ボタンが表示されません)。

翌日の10月4日も撮りました。3日続けて望遠鏡を運んだので腰が痛かったのですが、この日はタイタンが土星に(見かけ上)近づいていたので無理やりタイタンも写野内に入れて撮りました。

土星と衛星(ミマス、ディオネ、テティス、エンケラドゥス、レア、タイタン) (2021/10/4 19:26)
土星と衛星(ミマス、ディオネ、テティスエンケラドゥス、レア、タイタン) (2021/10/4 19:26)
高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F41.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / L: ZWO ASI290MM (Gain 302), RGB: ZWO ASI290MC (Gain 390) / 露出 1/30s x 2500/5000コマをスタック処理 x2 (L:1, RGB:1) をLRGB合成 / AutoStakkert!3 3.0.14, WinJUPOS 12.0.7, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop 2021, Lightroom Classic で画像処理

土星と衛星(ミマス、ディオネ、テティス、エンケラドゥス、レア、タイタン) (2021/10/4 19:26) (マーカー付き)

右上の明るい星がタイタンです。薄黄色い大気の色がわかります。土星が中心にないので AS!3 では Surface モードでスタックしています。そのせいなのかなんなのか衛星がイマイチシャープに写っていません。衛星の位置にAP置くのも試したんですがそれやると衛星の周りに継ぎ目が浮いてきたのでやめました。

こちらもガンマ補正できるようにしましたが、γ減らすとノイズも浮いてきますねぇ… まあ、衛星の位置の確認用にご利用ください。

というわけで土星と衛星 I (ミマス)から VI (タイタン)までを一枚の写真に収めることができました。本当は連続写真で衛星の動きも撮りたいところですが2日とも雲に邪魔されがちで長時間の連続撮影はできませんでした。またの機会に狙いたいと思います。でも来年になっちゃうかな…

下弦の月 (2021/9/28)

8月から始まったマンションの工事ですが、天候の関係で工期が延びて9月も終わりになってやっと終わりました。

ベランダ側の足場も撤去されてやっとベランダから天体撮影が可能になったのですが、9月28日の夜は体調が悪くて早寝してしまいました。

深夜、夢から醒めてベランダに出てみると南東の空に冬の大三角が見えていてシリウスが瞬いていました。南東の空高くには下弦の月が見えています。今夜はこの下弦の月を撮ることにしました。

久しぶりに SX2 赤道儀を出して極軸合わせ。PHD2 は 2.6.10 にアップデート。途中でドリフトアライメントでもマルチスターガイドができることに気付きました。マルチスターガイドにするとドリフトの揺らぎがかなり改善されて極軸の精度を結構追い込めました。

普通は月面撮影でそこまで追尾精度は要らないのですが、デジカメの連射で数百コマ連続で撮る場合は途中何度もSDカードの書き込み待ちが発生し、その間にあまり追尾がズレてしまうと AS!3 のスタックで破綻することがあるので精度は良いに越したことはありません。

4:20 頃から撮影開始。結果はこうなりました。

月齢21.8 (2021/9/29 04:27) (1.5x Drizzle)
月齢21.8 (2021/9/29 04:27) (1.5x Drizzle)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), OLYMPUS EC-20 2x TELECONVERTER (合成F12) / Vixen SX2 / OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II (ISO200, RAW) 露出 1/80s x 150/302コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop 2021, Lightroom Classic で画像処理

月が傾いて見えますが、月の北極/南極が上下になる向き(北が上)にしてあります。この基準だと太陽の光がやや左斜め上から当たっているので傾いて見えています。

シリウスが瞬いていたのでシーイングはあまり期待していなかったのですが、ライブビューで見るとかなりの好シーイング。写りが良かったので1.5倍 Drizzle で処理してみました。

縮小画像での「映え」よりもピクセル等倍に近い倍率での鑑賞を想定した仕上げにしてあるので、写真をクリックして flickr で拡大して見てみてください。flickr で写真を1回クリックすると拡大、さらにクリックするとさらに拡大します。

ちなみに今回は連射時のシャッター方式をメカシャッターと電子シャッターの両方を試してみました。以下は画像処理の条件を揃えてコペルニクス付近を拡大したものです。

コペルニクス (2021/9/29 04:23) (メカシャッター)
コペルニクス (2021/9/29 04:23) (メカシャッター)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), OLYMPUS EC-20 2x TELECONVERTER (合成F12) / Vixen SX2 / OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II (ISO200, RAW) 露出 1/80s x 125/250コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop 2021, Lightroom Classic で画像処理

コペルニクス (2021/9/29 04:27) (電子シャッター)
コペルニクス (2021/9/29 04:27) (電子シャッター)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), OLYMPUS EC-20 2x TELECONVERTER (合成F12) / Vixen SX2 / OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II (ISO200, RAW) 露出 1/80s x 125/250コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop 2021, Lightroom Classic で画像処理

メカシャッターは明らかにブレてますね… 電子シャッターはローリング歪みが大きいとか連射するとダイナミックレンジが落ちるとかいう話を聞いたので試してみたのですが、メカシャッターの連射は無茶でした。ていうかローリング歪みって言ってもどうせスタックするなら関係ないですよね。

緊急事態宣言も解除されますし、明日から本格的に天文復帰、と言いたいところですが、関東は週末まで台風で星は見れなさそうです…

お詫び: 「産総研の開発した全方向形標準LEDのスペクトルがエグい」の件について

8月30日に発表された産業技術総合研究所(産総研)のプレスリリース「産総研:LEDを用いた全方向に光を放射する新たな標準光源を開発」に対する僕の Twitter でのツイートは誤解に基づくもので、天文ファンに対して無用な不安を煽る不適切なものでした。このエントリにてお詫びして訂正させていただきます。

産総研のプレスリリースは「全方向形標準LED」の開発に関するものです。プレスリリース中には新開発のLEDのスペクトルが図示されており、それを見て僕は以下のようにツイートしました。

このツイートは天文ファンにはあまり知られていない僕のアカウントとしては結構な数のいいね・RTがあり、天文ファンの方から「ヤバい」「何で撮ればいいんだ…」等のコメントもいただきました。

LED照明が光害源として厄介なのは天体撮影をする天文ファンには周知のことですが、LED照明で使われる一般的な白色LEDは、波長470nm付近の大きなピークと570nm付近の小さめのピーク(強度は大きなピークの40%程度)を持つスペクトルで、多くの天体(散光星雲や惑星状星雲)の光の主成分であるいくつかの輝線スペクトルの波長に対する影響は比較的軽微でした。

近年では、白色LEDのスペクトルのピーク付近をカットしたり、あるいは天体の輝線スペクトル付近だけを通すような光害カットフィルターが普及して、都市近郊でも鑑賞に耐えるレベルの天体写真が比較的容易に撮れるようになりました。最近の光害カットフィルターの特性については HIROPON さんの以下の記事を参照してください。

また、系外銀河のような連続スペクトルの天体については、近赤外に高い感度を持つカメラで赤または赤外フィルター(IRパスフィルター)を使って撮ることで光害をカットしてSN比を上げる技法も最近流行しています。これについても HIROPON さんがまとめてくださっています。

このようなフィルターワークで光害の影響を回避する撮影技法は、天体の発する光のスペクトルと光害源となる光源の発するスペクトルに差があることで成り立つ技法です。

しかし産総研日亜化学工業が開発した今回のLEDのスペクトルは、2つ目のピークが天文ファンが好んでターゲットとする赤い星雲の輝線スペクトル(波長656nmのHα線)にぴったりと重なっており、しかもそのピークは従来のLEDよりも強め(大きなピークの60%強)で、近赤外方向にも結構な強度が残るものでした。

日頃光害カットフィルターのスペクトル特性グラフとにらめっこしているような天文ファンなら背筋が寒くなるようなスペクトルです。リリース中には「今回開発した全方向形標準LEDの技術は、これからの照明産業を支えるものと期待できる」との文言もあり、こんなスペクトルのLEDが街灯等に利用されることになったら大変だ、という思いで上のようにつぶやきました。

産総研に問い合わせてみては?との声もあり、早速産総研に上のような事情を説明し、今回のLEDが一般のLED照明の基準になることはあるのか、また660nm付近のピークにはどういう意図があるのか、という点を問い合わせたところ、概ね以下のような回答がありました。

  • 全方向形標準LEDは照明用光源のスペクトルの手本となるものではない
  • このLEDは市販のLED電球等の明るさを測定するために使用するものである
  • よって天体撮影への影響については心配には及ばない
  • 660nm付近のピークは計測器がこの波長域で感度が落ちるため意図的に上げている

要するに全ては僕の誤解だったのです… 以下その後勉強した内容を交えて順番に説明します。

まず、電球等の明るさは通常ルーメン(lm)という単位で表示しますが、これは電球からあらゆる方向に放出される全ての光の総量 = 「全光束」を表すものです。*1

LED電球等を作るメーカーでは製品の明るさ = 全光束を測定する必要がありますが、これが厄介です。センサーで測定できる明るさはセンサーの面積に当たった光の明るさだけで、全光束を直接には測定できないからです。

愚直にやろうとするとセンサーを少しずつずらして電球を中心とした球面を覆い尽くすように測定を繰り返し、測定値の総和を求めることになります。この測定方法を「配光測定方式」といいます。天体撮影にたとえると「望遠鏡の直焦点で全天球をモザイク撮影するようなもの」と言えば大変さが伝わるでしょうか。

配光測定方式は時間がかかる上、大掛かりな設備が必要ですし、測定中に電球の点灯状態を安定に保つ必要がある等、測定技術的にハードルが高いため、一般の電球等の測定には使われません。ではどうするかというと「積分」という装置を使って2回測定するだけで全光束を測定できる「積分球方式」という方法があり、この方法か、あるいはその変法で測定するのが一般的です。

積分球というのは内側を白く塗った中空の球で、球の中心に光源を設置します。センサーは球面の内側に一つ取り付けてあり、球の内壁の一箇所の照度を測定する形になります。なぜ一箇所でよいかというと、積分球の内壁の明るさは理論上均等になり、その値は全光束に比例するからです。*2

この積分球で測定対象となる電球等を測定し、同じ積分球で全光束があらかじめわかっている光源 = 「標準光源」も測定することで、全光束の絶対値を計算することができます。たとえば電球の測定値が標準光源(全光束90ルーメン)の測定値の倍なら、電球の全光束は標準光源の全光束の倍 = 180ルーメン であるとわかるわけです。これを「相対比較測定」といいます。

詳しくは以下のサイトを参照してください。

ここまで書けばお分かりかと思いますが、今回産総研が発表した「全方向形標準LED」というのはこの「標準光源」として使用するためのLED光源なのです。標準光源は対象の光源と明るさの比を計算する性質上、可視光の全波長域で十分な強度が必要です。

なので、「全方向形標準LED」では「可視光のほぼすべての波長範囲をカバー」しつつ、通常使用されるセンサーでは感度が低い赤色の波長域で強度が上がる形のスペクトルになっているのです。一般の照明用のLEDがこのようなスペクトルである必然性はありません。

また、プレスリリースにある「今回開発した全方向形標準LEDの技術は、これからの照明産業を支えるものと期待できる」というのはあくまで標準LEDのために開発した配光方式についての記述で、スペクトルのことではありません。

では、今回開発されたLEDと同様のスペクトルを持つLEDが照明用に使われる可能性はあるのでしょうか?これについては twitter で、やなぎさん(@photo_chem )からコメントがあり、赤外側に広がるようなスペクトルのLEDは一般的な照明用としてはエネルギー的にも無駄になるので使われないだろう、とのことでした。

確かに人間のための照明ですから可視光の波長域を越えて光っていても電力の無駄ですよね。もっとも監視カメラやドラレコ等の赤外域に感度のあるカメラのために赤外域でも光る街灯のニーズが出てきたら… とも思いますが、今のところは杞憂でしょうか。

なお、やなぎさんには僕の標準光源についての誤解についても産総研から回答が来る前に指摘して頂いて、おかげで早めに訂正ツイートをすることができました。どうもありがとうございます。

というわけで、全ては僕の誤解でした。今後も新たに開発される照明用のLEDのスペクトルについては注視していく必要はあると思いますが、今回の「全方向形標準LED」に関しては天文ファンが心配する必要は全くないものでした。

誤解を招く大袈裟なツイートをしてしまい申し訳ありませんでした。産総研の関係者の皆様と心配された天文ファンの皆様にお詫びします。

最後に僕の不躾な問い合わせに対しても誠実に回答してくださった産総研の担当者の方*3 に感謝します。

*1:参考: 明るさ?全光束とは!あかりNETの豆知識

*2:理論については「2.積分球の構造と原理 積分半球を用いた光源の全光束測定 |大塚電子」を参照。

*3:当初プレスリリースに名前とメールアドレスが掲載されていたのですが、今見ると問い合わせフォームに置き換えられていますので名前は伏せます。というか、お手数かけさせてしまって申し訳ありません…