年末ということで今年撮った天体写真を整理していたのですが、見返していまひとつ物足りないなーという仕上がりの写真を「DSO 写真の画像処理方法の変更」で試したRAW現像後にコンポジットする方法で再処理していました。
まず1月に撮ったM78。
まだスカイメモSを使っていた時の写真です。「M78 (2018/1/11)」では「地味ですね…」と書きましたが、今回はトリミングを少し大きめにしてバーナードループの一部を画面に入れてみました。左上隅の赤い星雲です。新しい処理方法で発色が良くなったので赤がくっきり出ています。
M78本体も以前に比べて淡い部分をあぶり出せるようになりました。若干荒れ気味ですが… でも前回の記事での強調処理キツめバージョンよりはマシですね。前の処理方法だとこのへんの加減が難しかったのです。
もう一枚。2月に撮ったM100です。
SX2 を買って最初に撮った天体です。今回は右下に見える縦になった銀河 NGC4312 とのバランスを考えて縦の構図にトリミングしました。
肝心の M100 の写りはというと… 前回の「M100 (2018/2/23)」から代わり映えしませんね… RAW の背景の輝度は55%程度でそれほど悪くはないのですが、M100 自体が淡くて負けてしまっています。
RAW現像後コンポジットは強調処理の調整を追い込みやすくはなりますが、元の写りが悪ければいくら追い込んでも限界があります。
全体的にノイズが多いのも気になりますが15分露出だと8コマで総露出時間が2時間。これ以上は光害の影響を受けやすい高度のコマが混ざってしまうので2日以上かけてコマを増やすしかない?それよりももっと高感度で撮れるカメラに替えた方がいいかなあ…