Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

月齢19.8 (2020/2/13)

2月13日の横浜は朝から雨でしたが、その後晴れて夜はほぼ快晴。月が出る前にオリオン座でも撮ろうかと思っていたのですが、帰宅が遅くなったのでお流れ。かわりに深夜になってからまた月を撮りました。

前回と同じようにデジカメの高速連写をスタックしましたが、今回はスタックするコマ数を倍に増やしてみることにしました。

今日は午後から春のような陽気だったのですが、そのせいかシーイングも冬っぽくなく比較的安定していました。ポシドニウスクレーターでピント合わせをしていたのですが、内部の谷までよく見えていました。

月齢19.8 (2020/2/14 01:48)
月齢19.8 (2020/2/14 01:48)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), OLYMPUS EC-20 2x TELECONVERTER (合成F12) / Kenko-Tokina スカイメモS / OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II (ISO2000, RAW) 露出 1/500s x 64/81コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Photoshop CC, Lightroom CC で画像処理

このくらいの月齢だとクレーターがいい感じに見えてきますね。wavelet のパラメーターは前回と同じですが、かなりノイズが減りました。

前回の倍くらい連射したつもりでしたが実際に撮れたコマ数は思ったより少なくて、クォリティ30%くらいのコマまでスタックしています。SDカードの書き込み速度がネックになっていたのでしょうか。

ちなみにトリミングの関係で月が前回より大きく写っていますが、これはAS!3でスタックした時に月が中心からズレてしまったせいです。惑星モードにしていたのですが、なんででしょう?月が欠けているので像の重心位置がズレたとか?

撮影後は久しぶりに眼視観望を楽しみました。ズームアイピースの8mmで全体を観ていたのですが、なんというか「写真には写らない美しさ」というものを感じますね。解像感というか像のキレの良さというか。

写真だとあれだけ画像処理をしてもまだ追いつかない感じです。木星土星だと写真の方が全然よく見えるのですが… 惑星は月に比べると像が暗くて模様のコントラストも低いせいでしょうか?あるいは単にアイピースが安物だから?