Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

μ-180C 届きました!

注文していたミューロン180C(μ-180C)がついに届きました。6月13日に鏡筒完成との連絡があり昨日出荷されて、今朝到着しました。

早速開封を、と言いたいところですが、あいにくの雨。室内には架台を設置できる場所はもちろん、これだけの大きさのものを落ち着いて置ける場所もないので、今のところ箱を開けただけで鏡筒には触れていません。

ミューロン180C

横浜は土曜日は雨、日曜は晴れて夜の早い時間までは晴れるとの予報。意外と早くファーストライトのチャンスが訪れそうです。ファーストライト以前にベランダでどこにもぶつからずに鏡筒を振り回せるかが問題ですが…

他にも光軸調整は?ミラーシフトは?ちゃんとピント合わせられる?それ以前にこれだけの長焦点をちゃんと導入できる?等々心配事は山積みですが、もうここまで来たらなんとかするしかないわけで、腹をくくるしかないですね。がんばります。

ポラリエでオートガイドはアリですか?

ポラリエの基板にオートガイダー用の回路があるという噂は耳にしたことがあるのですが、
公式にオートガイド対応の「ポラリエ改」どうよ的なツイートが発信されて物議をかもしています。

そんな公式の問いかけに、ブログ 天体写真はじめるよ のにゃあさんが「初心者はポラリエでオートガイドを使うのか」という記事でガチのアンサー。

ポラリエに限らずビクセンの製品ラインナップ全体を含めた厳しい批評です。

記事中スカイメモSとの比較も出てきます。僕自身はそのスカイメモSにオートガイドがついていたおかげで直焦撮影の楽しみに触れて、それがその先へ進む入り口になっていたので、ポタ赤にオートガイドは「アリ」という立場なんですが…

僕の場合約1年半で限界を感じて、と同時に次のステップに可能性を感じて、SX2 を買いました。やはり何かとすぐにズレてしまう極軸の調整とか曲芸に近いものがあって、それはそれで楽しいとも言えるのですがいつまでも続けるものではないな、天文続けるならまともな赤道儀が必要だな、と。

ポタ赤 + オートガイドが本格的な天体撮影の入り口になりうるとしても、それは1〜2年でその先に進むかどうかを決めるモラトリアムですから、1〜2年で「元がとれた」と思える程度のコストパフォーマンスは必要です。

スカイメモSは赤道儀単体からの追加費用が3万円弱、しかも赤緯微動もついていて純粋にポタ赤への投資としても悪くないので、「元がとれた」感を得やすいと思います。その点、ポラリエのステップアップキットは値段の割に赤緯微動もウェイトもなくて微妙なところ。

僕がポラリエじゃなくてスカイメモSを選んだのはリーズナブルな値段で望遠鏡が載せられるという理由なので、ポラリエにオートガイド端子があったとしてもスカイメモSを選んでいたと思います。

そもそも「ポラリエ改」はビジネスとしての提案というよりは、ポラリエがかわいくて仕方がなくて採算度外視でカスタムパーツで強化してるようなマニアへのご褒美としてのネタふりなんじゃないかとも思われ、そういうことならアリなのかな…

Lagarith Lossless で動画を圧縮・展開するスクリプト

先日のエントリ「動画圧縮のトラブル、解決しました」の続きです。

結局古い動画はほぼ全部 Lagarith Lossless で圧縮して元動画を消しました。一部の気に入ってる写真の元動画については圧縮せずそのまま残しています。その際に使ったスクリプト(Windows バッチファイル)を一部記録も兼ねて公開します。

概要

あらかじめ VirtualDub からファイルに保存したエンコード設定を使ってコマンドラインVirtualDub (vdub.exe または vdub64.exe)でエンコードを実行します。

エンコード設定ファイル(.vdscript)も掲載しますが、codec のバージョンにより差異があるかもしれないので、掲載された設定をコピーするよりも実際に VirtualDub 上で設定を行って [File - Save Processing Settings...] で保存した設定ファイルを使用した方が無難だと思います。

注意

  • 以下に掲載するスクリプトの動作は無保証です。実行の結果生じたいかなる損害についても筆者は一切の責任を負いません。
  • スクリプトを複数のコマンドプロンプトから同時に並行して実行しないでください。一時ファイルの名前が衝突して正常に動かない場合があります。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。

対象となる動画形式

圧縮の対象となる動画は SharpCap で MONO8 または RAW8 で保存した avi です。展開した動画の形式はモノクロ8bitの avi になりますが、元がカラーカメラで撮影した RAW8 なら AutoStakkert!3 で自動的にカラー動画として認識されるようです。

圧縮スクリプト

カレントディレクトリ内の全ての avi ファイルを Lagarith Lossless でエンコードしてサブティレクトリ LAGS-AVI の下に保存するスクリプトです。元の avi ファイルは削除しません。

変数 VDUB と SETTINGS は実行環境に合わせて修正してから使用します。

lagarith-enc.bat:

@echo off
set VDUB=C:\VirtualDub-1.10.4-AMD64\vdub64.exe
set SETTINGS=F:\LagarithCompression.vdscript
set DSTDIR=LAGS-AVI

set TMPVDS=%TMP%\lagsenc-%RANDOM%.vdscript

mkdir "%DSTDIR%"
copy /Y "%SETTINGS%" "%TMPVDS%"

for %%f in (*.avi) do (
echo VirtualDub.Open^("%%f"^);
echo VirtualDub.SaveAVI^("%DSTDIR%\\%%f"^);
)>>%TMPVDS%

"%VDUB%" /s "%TMPVDS%"

変数 SETTINGS の LagarithCompression.vdscript というのは VirtualDub で保存した設定ファイルです。メインメニューの [Video - Compression...] で開いたダイアログから「Lagarith Lossless Codec」を選んで保存しました。

LagarithCompression.vdscript (VirtualDub 設定ファイル):

VirtualDub.audio.SetSource(0);
VirtualDub.audio.SetMode(0);
VirtualDub.audio.SetInterleave(1,500,1,0,0);
VirtualDub.audio.SetClipMode(1,1);
VirtualDub.audio.SetEditMode(1);
VirtualDub.audio.SetConversion(0,0,0,0,0);
VirtualDub.audio.SetVolume();
VirtualDub.audio.SetCompression();
VirtualDub.audio.EnableFilterGraph(0);
VirtualDub.video.SetInputFormat(0);
VirtualDub.video.SetOutputFormat(7);
VirtualDub.video.SetMode(3);
VirtualDub.video.SetSmartRendering(0);
VirtualDub.video.SetPreserveEmptyFrames(0);
VirtualDub.video.SetFrameRate2(0,0,1);
VirtualDub.video.SetIVTC(0, 0, 0, 0);
VirtualDub.video.SetCompression(0x7367616c,0,10000,0);
VirtualDub.video.SetCompData(1,"AA==");
VirtualDub.video.filters.Clear();
VirtualDub.audio.filters.Clear();

展開スクリプト

コマンドライン引数で指定した avi ファイル(ワイルドカード指定可)をモノクロ8bit形式の avi にエンコードしてカレントディレクトリに「元のファイル名-raw.avi」という名前で保存します。

lagarith-decode-file.bat:

@echo off
set VDUB=C:\Users\nanba\Downloads\VirtualDub-1.10.4-AMD64\vdub64.exe
set SETTINGS=F:\Caps\DecompressionGray.vdscript

if "%1" == "" (
  echo Usage: lagarith-decode-file.bat src.avi
  exit
)

set TMPVDS=%TMP%\lagsdec-%RANDOM%.vdscript
copy /Y "%SETTINGS%" "%TMPVDS%"

for %%f in (%1) do call :echo_commands %%f >>%TMPVDS%

"%VDUB%" /s "%TMPVDS%"

goto :END

:echo_commands
  set SRC=%1
  echo VirtualDub.Open^("%SRC:\=\\%"^);
  echo VirtualDub.SaveAVI^("%~n1-raw.avi"^);
  exit /b

:END

変数 SETTINGS の DecompressionGray.vdscript というのは VirtualDub で保存した設定ファイルです。メインメニューの [Video - Color Depth...] で開いたダイアログの右側の Output format to compressor/display の一覧から「Grayscale (0-255)」を選択して保存しました。

DecompressionGray.vdscript (VirtualDub 設定ファイル):

VirtualDub.audio.SetSource(0);
VirtualDub.audio.SetMode(0);
VirtualDub.audio.SetInterleave(1,500,1,0,0);
VirtualDub.audio.SetClipMode(1,1);
VirtualDub.audio.SetEditMode(1);
VirtualDub.audio.SetConversion(0,0,0,0,0);
VirtualDub.audio.SetVolume();
VirtualDub.audio.SetCompression();
VirtualDub.audio.EnableFilterGraph(0);
VirtualDub.video.SetInputFormat(0);
VirtualDub.video.SetOutputFormat(24);
VirtualDub.video.SetMode(3);
VirtualDub.video.SetSmartRendering(0);
VirtualDub.video.SetPreserveEmptyFrames(0);
VirtualDub.video.SetFrameRate2(0,0,1);
VirtualDub.video.SetIVTC(0, 0, 0, 0);
VirtualDub.video.SetCompression();
VirtualDub.video.filters.Clear();
VirtualDub.audio.filters.Clear();

備考

繰り返しますがあくまで無保証です。万一圧縮したファイルが元に戻せなくなっていても泣かないでください。いや、泣いてもいいけど僕に文句は言わないでください… (バグレポ自体は歓迎です)。

スクリプトでは環境変数 TMP のフォルダに一時ファイルを作成しています。一時ファイル名には念の為乱数を付加してはいますが、ファイルの存在チェックをしていないので複数のコマンドプロンプトからスクリプトを同時に起動するとファイル名が衝突する可能性があります。というか、一時ファイル消してないからほっとくといずれは衝突しますね。後で内容確認するため消さずにいたのそのままにしてました…

一時ファイルを作成せず vdub64.exe のコマンドラインオプションでファイルをエンコードする方法もあるのですが、うちの環境ではなぜか vdub64.exe の終了に数十秒待たされるという現象が発生して、vdub64.exe をループ内で繰り返し実行するのは非効率なのでやめました。これは32bit版の vdub.exe でも一緒でした。

圧縮率については「動画の圧縮どうしてます?」を参照してください。Lagarith はフレーム間圧縮のない可逆圧縮なので圧縮率はそれほどではありません。リスクをとって圧縮保存するかどうかは微妙なところかも。

ADCの間違った使い方

先日のエントリ「木星、1.6倍バローのテスト (2018/6/2)」の機材写真を見た人は「あれ、この ADC の向き変じゃね?」と思ったかもしれません。この ADC の変な使い方については、これまで何度か触れてきたのですが改めて。

ADC (Atmospheric Dispersion Corrector: 大気分散補正プリズム)にはプリズムの向きを水平にする仕組みが付いています。垂直方向に出る大気色分散にプリズムの向きを合わせるためです。ZWO の新型の ADC には水準器が付いていて、これが上向きになるように取り付けて水平を調整します。

しかし先日の機材写真では水準器が横倒しになっていて、どう見ても水平になっているようには見えません。実はこれ、意図的にやっていて、望遠鏡の光学系で発生している色分散を補正しているのです。

いつも使用している笠井 BLANCA-80EDT (8cm F6 屈折)は良い望遠鏡ですが、わずかに色ズレが発生します。直焦点撮影では問題にならないレベルなのですが、テレコンで2倍に拡大すると1.5ピクセル程度の色ズレが発生していました(ピクセルサイズ3.75μmの OM-D E-M5 場合)。

視野中央でも周辺でも同じ方向にズレるので色収差ではなく、光軸のズレかレンズエレメントのズレによるものと思われます。笠井トレーディングに問い合わせた際には、回転式の接眼部の工作精度による光軸ズレが原因かもしれないが、構造上微妙なズレは避けられないので接眼部のネジの締め込み等で緩和するしかないとの回答でした。

ズレの方向は経緯台で使う場合(三脚座を下に向けた場合)にはおおむね垂直方向に、赤道儀で真南に向けた場合はおおむね水平方向にズレます。接眼部の回転角はあまり影響ないようです。

というわけで南中した木星を ADC の補正量を0にした状態で撮った写真がこれです。

木星 (2018/4/28 00:29) ADC補正なし
木星 (2018/4/28 00:29) ADC補正なし

大気分散と光学系の分散が合成されて斜め方向に色ズレがているのがわかります。

この日は普通に ADC を水平に取り付けて撮っていたのですが、ADC を調整して撮ったのが下の写真です。

木星 (2018/4/28 00:38) ADC補正あり(垂直方向)
木星 (2018/4/28 00:38) ADC補正あり(垂直方向)

だいぶクッキリしましたが、光学系由来の水平方向の色ズレが残っているのがわかります。

翌日、ADC を斜めに取り付けて光学系の色ズレを補正したのが下の写真です。

木星 (2018/4/29 02:00) ADC補正あり(斜め方向)
木星 (2018/4/29 02:00) ADC補正あり(斜め方向)

4月28日深夜はここ2ヶ月で最高のシーイングだったので、こうやってビフォー・アフターにするのは詐欺みたいなものなんですが… でも、光学系の色ズレが ADC でキャンセルされてクリアな写りになっているのがわかると思います。

というわけで、ADC を斜めに取り付けていたのはこんな理由があったのでした。同様の色ズレに悩まされているのなら一度試してみる価値はあると思います。

月面 (2018/6/2)

6月2日の夜、土星と火星を撮った後は月齢18.2の月を撮りました。いつもはモノクロで撮っていますが、今回はカラーで撮ってみました。

ティコ周辺 (2018/6/3 01:10)
ティコ周辺 (2018/6/3 01:10)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー (合成F17.6), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/125s x 500コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, Lightroom Classic CC で画像処理

アルタイの崖、神酒の海 (2018/6/3 01:13)
アルタイの崖、神酒の海 (2018/6/3 01:13)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー (合成F17.6), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/125s x 500コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, Lightroom Classic CC で画像処理

雨の海、嵐の大洋 (2018/6/3 01:16)

笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー (合成F17.6), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/125s x 500コマをスタック処理 x 6枚をモザイク合成 / AutoStakkert!3 3.0.14, Image Composite Editor 2.0.3.0, Lightroom Classic CC で画像処理

最初の2枚はいまいちカラーの意味がない感じですが、3枚目のモザイクは海の色調の違いが出ていていい感じじゃないでしょうか。

カラーでのモザイクは色調が合わなくなったりしないか心配でしたが意外と大丈夫みたいです。モノクロに比べて解像感が落ちるかとも思ったのですがそれほどでもないようです。元々8cmの分解能の限界をカメラの解像度が上回っているので*1 像がぼけてるはずなんですよね。

モザイクは月面全部撮ろうかどうか迷ったのですが、疲れていたのでキリのいいところでやめたところ、しばらくして雲が出てきたので無理しなくてよかったです。が、このあともう一度高度が上がったところで火星を撮ろうと思っていたのがだめになったのは残念でした。

カラーでの月面モザイクはまた挑戦してみたいと思います。

*1:ドーズ限界が9.9μmに対して ASI290MC の画素ピッチは 2.9μm。

土星、火星 (2018/6/2)

6月2日の夜は木星を撮影した後、いつものように土星と火星も撮りました。

土星 (2018/6/2 23:59)
土星 (2018/6/2 23:59)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー (合成F17.6), ZWO ADC 1.25", ZWO IR/UVカットフィルター 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/30s x 1000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Lightroom Classic CC で画像処理

火星 (2018/6/3 00:43)
火星 (2018/6/3 00:43)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー (合成F17.6), ZWO ADC 1.25", ZWO IR/UVカットフィルター 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 1/125s x 1000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Lightroom Classic CC で画像処理

土星はこれまでのベストではないでしょうか。カッシーニの間隙が全周写らないのは相変わらずですが8cmではここまでなんですかね?

火星は先週よりもさらに大きくなっています。写真上の直径は同じ日に撮ってもカットによって多少の誤差は出るのですが、火星の視直径は実際に先週が14.1秒で今回が15.6秒と1割近く大きくなっています。

そろそろここはどことか模様を指して地名が言えそうなのですが、実は火星の地形全然わかりません。いい地図とかアプリとかないでしょうか?

木星、1.6倍バローのテスト (2018/6/2)

6月2日は快晴。とはいえ月齢が微妙で DSO の撮影は厳しいので、例の「惑星撮影システムB」で William Optics 1.6倍バローのテストを兼ねて木星を撮りました。

惑星撮影システムBですが、この日やっとT2延長筒が届いて予定のシステムが完成しました(以下システムB+)。

惑星撮影システムB+
惑星撮影システムB+

システムB+ ではT2延長筒をバローレンズとADCの間に入れて光路長を5cm延長しています。以前の実験でこの部分の光路長を5cm延長しても笠井2.5倍ショートバローではピントが出ないことがわかっていたので、William Optics 1.6倍バローでの撮影です。

1.6倍バローのテスト撮影は実は何度かやっているのですが、延長筒なしでは倍率が小さすぎて性能がよくわかりませんでした。地上風景でのテストでは微妙に像がユルい気がしたのですが、大気のゆらぎの影響もあってよくわからず、木星でのテストではピントがうまく合わせられなくてボケた写真しか撮れていませんでした。

木星 (2018/6/2 20:03)
木星 (2018/6/2 20:03)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), William Optics 3枚玉1.6倍バロー (合成F12.9), ZWO ADC 1.25", ZWO IR/UVカットフィルター 1.25" / ZWO ASI290MC / 露出 11.0ms x 1000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, Lightroom Classic CC で画像処理

バッチリ撮れました。今回はシーイングがよく大赤斑が見えるタイミングだったこともあってピント合わせもうまくいきました。これだけ撮れれば大丈夫かな?倍率を計算すると2.15倍、合成F値12.9でした。

せっかくシーイングが良いので2.5倍バローのいつもの構成(システムA)でも撮りました。

木星 (2018/6/2 20:42)
木星 (2018/6/2 20:42)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー (合成F17.6), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 11.5ms x 1000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Lightroom Classic CC で画像処理

これだけクッキリ撮れたのは4月28日の撮影以来でしょうか。大赤斑が見えるタイミングでの好シーイングでラッキーでした。

大赤斑が過ぎ去った後も撮ってみました。

木星 (2018/6/2 22:45)
木星 (2018/6/2 22:45)
笠井 BLANCA-80EDT (D80mm f480mm F6 屈折), 笠井FMC3枚玉2.5倍ショートバロー (合成F17.6), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO ADC 1.25" / Vixen SX2 / ZWO ASI290MC / 露出 11.5ms x 1000コマをスタック処理 / AutoStakkert!3 3.0.14, RegiStax 6.1.0.8, Lightroom Classic CC で画像処理

細かい縞模様までよく写っています。8cm でこれだけ写るのだから18cmなら… 新しい望遠鏡が届くまで1ヶ月を切った(はず)のですが、待ち遠しいです。

この後土星と火星と月も撮りましたがそれは後ほど。