「Stellarium 0.17 が 2018/1/31 に落ちる」の件、0.18 で修正されたようで、現在 0.18.1 が最新ですが、1月31日の月食も7月28日の月食も表示できるのを確認しました。
しかし7月28日の月食どうしましょうね?横浜からだと月没直前に皆既ということで、撮るなら地上の風景のいいところで撮りたいところですが、自動車持ってない(免許もない)ので始発前のこの時間帯は移動できず、泊まりがけで出かけるか、現地で徹夜するかという話になって大変…
「Stellarium 0.17 が 2018/1/31 に落ちる」の件、0.18 で修正されたようで、現在 0.18.1 が最新ですが、1月31日の月食も7月28日の月食も表示できるのを確認しました。
しかし7月28日の月食どうしましょうね?横浜からだと月没直前に皆既ということで、撮るなら地上の風景のいいところで撮りたいところですが、自動車持ってない(免許もない)ので始発前のこの時間帯は移動できず、泊まりがけで出かけるか、現地で徹夜するかという話になって大変…
天文はかせ序二段(仮)さんのエントリ「raw現像を取り入れた画像処理の流れ」で、DeepSkyStacker で処理する前にRAW現像をする処理方法が紹介されていたので僕も4月に撮った三裂星雲の写真で試してみました。
スタートがオリンパスのRAWなのでこんな手順になりました。
RSを使うのは便宜上とのことでしたが、とりあえず同じようにやってみました。
1 は LR のDNG書き出しで出力したDNGだとRS で UNSUPPORTED COMPRESSION METHOD 云々のエラーが出て一切処理ができませんでした。Adobe DNG Converter で環境設定から互換性でカスタムを選びDNG1.3、非圧縮、に設定して変換する必要がありました。LRではこのカスタム設定ができないんですよね…
3 では最初トーンカーブを操作する強調処理もしていたのですが、それだと 4 の DSS の出力が白飛びしたハイコントラスト & 露出オーバーなものになってしまい階調が失われてしまったので、レベル補正で背景カブリの輝度を落とすだけでトーンカーブはリニアなままにしました。カラーノイズ軽減は25、シャープネスは0に、あと恒星の白飛びを抑えたくてハイライトを-30に。彩度は0のままで十分色が出ました。
3 の処理はコンポジットする枚数分必要です。1枚処理してあとは現像設定のコピーで済みそうなものですが、実際にはカットごとに高度が違って光害カブリの程度が違うせいか、同じ輝度に揃えるためにはカット毎に露出補正が必要でした。
まず 4 の DSS の処理結果を比較してみます。こちらが before (DSS で RAW を処理)。
こちらが after (RAW現像後のTIFFを DSS で処理)。
全然違いますね。この後の処理は after の方が全然楽でした。before の方だとトーンカーブがものすごい急カーブになるので階調の出方をコントロールするのが難しいです。
仕上げた結果はこうなります。こちらが before。
こちらが after。
やはり after の方が星雲の階調が綺麗に出ているようです。色調も若干豊かになっているようです。
手間はかなり増えますが、これはやる価値はありそうですね…
六本木の FUJIFILM SQUARE でやっている写真展 「138億光年 大いなる宇宙の旅」 ~NASA60周年 天体写真ベストセレクション~ に行ってきました。にゃあさんのブログエントリ「俺たちのライバルが写真展をやるってよ」で知って、是非見に行きたいと思っていた写真展です。
NASA が探査機や宇宙望遠鏡で撮った天体写真の展覧会なのですが、ベストセレクションということで、写真自体は天文やってる人なら一度は本やネットで見たことのあるものがほとんどです。しかし、それを全紙サイズを越える大判プリントで見るのは別次元の体験でした。特に月面や火星のパノラマ写真は幅が2メートル以上はあるかというもので臨場感が半端なかったです。
こんなサイズに引き伸ばして解像度的に大丈夫かとも思ったのですが、元々高解像度なのか、プリント技術によるのものなか、至近距離からもがっつり見れる仕上がりになっていました。「高品位銀塩プリント」は伊達じゃないです。
メジャーな天体の写真も多く、自分が撮った写真と見比べたりしながら見ていました。ここはこうなってたのか、とか、こんなところに渦巻銀河が!とか。平日の16時頃ということもあり、あまり混んでなかったので、じっくり見ることができました。
地球、月、火星、木星、土星、冥王星、銀河系内の様々な星雲、銀河系外の様々な銀河、と来て、締めは130億光年先から届いた光「ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド」でした。
言わば王道の写真たちですが、これを老若男女さまざまな人たちが興味深げに眺めていたのが印象深かったです。世代を超えて、性別を超えて、おそらくは人種も超えて、あまねく人々が宇宙を想うという一点で重なりあう。
会場内は写真撮影OK、撮った写真はSNS等で公開もOKとのことで、結構みなさん写真を撮っていましたが、光沢プリントで黒バックの写真ということで照明の映り込みが激しいのであまり綺麗には撮れません。
家でゆっくり見るなら会場で販売している写真集『138億光年 宇宙の旅』(2500円+消費税)を買いましょう。展示されている写真以外にもたくさんの写真が載っています。しかしパノラマ写真は本で見てもなー、と思ったら、そういう写真は全部折り込みページの見開き(4ページ分)になっていました。結構迫力があります。コンシュルジュの方がお買い得と言っていましたが、なるほどという感じ。
東京は明日(7月11日)まで、その後大阪で7月28日から8月8日までやってます。みなさんも是非。
7月8日は疲れて夕方まで昼寝していたのですが、夕方外を見ると雲が出てはいるものの晴れ間も結構広がっていたので、まともに撮れるかわからないけどシステムCのテストだけでもと思って日没前からベランダに機材を出して木星を導入して待機。
システムCですが、実際に鏡筒に接続してみると、2インチスリーブの奥まで挿さらないことが判明。バッフルか何かにぶつかって1cm強はみ出してしまいます。一応固定は可能なので、念入りに固定ネジを締めておきました。ピントはシステムBの2.5倍バロー使用時よりもさらにOUT側になりましたが、無事合焦しました。
結果はこうなりました。
ちょうど大赤斑がこちらを向いていました。大赤斑の左上(北西)のもやもやの形が7月1日に見たのと変わっているように見えます。大赤斑の周りの白いところのすぐ外側にある青黒い影みたいなの、前はなかったですよね?
シーイングは細かい揺らぎは見えていたものの像が大きくぼけることはなく比較的良かったのではないかと思います。写りも自己ベスト更新かな?
木星のサイズから計算した合成焦点距離は 7265mm でした。合成F値は F40.36、拡大率は 3.36 倍で、もう少し明るい方がいいのですが、許容範囲ですかね。2000コマスタックでは若干ノイジーだったので、1500コマスタックを2本 de-rotation スタックしました。
雲の行き来が結構あるので早めに土星も撮りました。
カッシーニの間隙は綺麗に見えています。北極の右斜め下に見える小さな明るい点は白斑でしょうか?
土星が雲に隠れてほとんど見えなくなってきた頃、南東の空にも薄雲がかかっていましたが、明るい火星ははっきり見えていました。まだ高度が低かったのですがいつ雲が厚くなるかわからないので早めに撮りました。
ダストストームは少し晴れてきたのでしょうか?以前より地表の暗い部分が見えてきているような… 火星の地図を見てもどこがどことは言えないのですが、結構模様らしいものが見えてきている気がします。あと、南極の白い部分は以前から見えていましたが、北極にも白いものが見えてきました。
この後、雲が出てきて一面の曇り空になったので撤収しました。火星はもう少し撮りたかったのですが…
若干問題はありますが、バローレンズガチャは一応「当たり」のようです。今回は雲が行き来する状況で落ち着いて調整できそうにないと思ってやりませんでしたが、次にちゃんと晴れた時には、カメラを2台接続してLRGB撮影をやってみようと思います。
ここしばらくミューロン180C(μ-180C)で惑星撮影システムBをテストしてきましたが、以下のような問題がありました。
カメラ2台付けができないシステムAの拡大率が3.4倍(合成F42)でしたが、これは像がやや暗く、このあたりが限界との印象があったので、拡大率3倍(合成F36)あたりで撮りたいところ。
ということでこうなりました。名づけて「システムC」です。
バラすとこうなります。
パーツ構成は対物側から、
というもの。
「AstroStreet GSO 2インチ 2X EDレンズ マルチバロー」は今回新規に購入したもの(9,333円 / AstroStreet)。このバローレンズはレンズの入った先端部を取り外して48mmフィルターネジに取り付けられるのが特徴です。
「CNC2インチLP直焦点アダプター」は BLANCA-80EDT を購入した時に直焦撮影用にと同時購入(4,500円 / KYOEI TOKYO)したものの、光路長が足りずピントが来なくてお蔵入りになっていたものです(あとでHP直焦点アダプターを購入しました)。先端に48mmフィルターネジが切ってあるので、ここに2インチバローの先端部を取り付けることができます。
「ZWO 両側Tマウントオスアダプター」は今回新規に購入したもの(1,500円 / エレクトリックシープ)。システムBでは「ZWO ADC 1.25" 本体」と「ビクセン 42T→50.8AD」の接続に ADC のアイピースホルダーを逆向きにしたものを使っていましたが、光路長を最短にするためこれに変更しました。短過ぎたらT2延長筒で調整する予定。
システムCではバローレンズが鏡筒内にめり込む形になりますが、これでちゃんと合焦するのでしょうか?シュミカセで同様の構成で撮っている人はいるので多分大丈夫とは思いますが… 拡大率もいい具合になってくれるといいのですけど、合焦させるために延長筒が必要になったりすると台無しです。
このあたり、なかなか事前に予測できないので、というか過去2回予測できなかったので、今回も運試しというところです。言わばバローレンズガチャです。3度目の正直になるといいのですが…
今週は台風の影響でずっと天気が悪くテストは来週になりそうです。
はてなブログの設定を変更して、当ブログを HTTPS 化しました。が、古いエントリの一部で「ブログカード」形式のリンクが表示されないというトラブルが発生しています。こういう形のリンクです:
最近更新したエントリでは新形式で埋め込まれていて正常に表示されるのですが、古いエントリでは旧形式で埋め込まれているため「混在コンテンツ」と判断され、ブラウザがカードの中身の表示をブロックしてしまいます。
現在旧形式で埋め込まれたカードを新形式に置き換え作業中です。実は当ブログの更新には HatenaBlogWriter を使っているので、一括置換・一括更新が可能なのですが、それをやると天文リフレクションズのブログ一覧が更新されたエントリで占拠されてしまいかねないので少しずつ更新していこうと思います。
それでも古いエントリが毎日上がってきてウザいことになりそうですが… あと、はてなの「購読中のブログ」にも古いエントリが上がってきて読者の方には通知が出てしまうかもしれません。
そういうわけで、しばらくの間ご不便をおかけしますが、ご了承ください。
7月1日は快晴。日没後、システムB + 2.5倍バローを木星でテストしましたが…
大赤斑が見える条件でしたが、シーイングが安定しない上、時折吹く強風で鏡筒が揺れて低品質な動画を量産してしまいギブアップ。21時前に撤収しました。
無理やり仕上げてみましたが今回も画質の評価は保留です。
3000コマ中1000コマスタックを3本分 de-rotation スタックです。かなりぼやけ気味ですが、大赤斑の後ろ(西)に伸びるモクモクがそこそこ写ってるのでそこそこ満足です。
木星の色調は試行錯誤しています。今回は全体に少し褐色に寄せつつ彩度を上げています。眼視だともっと黄色い円盤みたいに見えるのですが、あまり黄色くすると情報量が落ちる感じがして嫌なんですよね。
それはともかく3000コマスタックでもノイズ感が残ってしまいますね。ゲインは397まで上げています。やはり拡大しすぎでしょうか。もう少し拡大率の低いバローレンズを、ということで深夜についついポチってしまったのですが、届いたらまた書きます…