昨夜は深夜から朝方にかけて晴れそうという予報だったのですが、日没後は空一面に雲が広がり正直期待してませんでした。しかし0時前にはすっかり晴れ。公園に出撃するかベランダで済ますか迷って結局ベランダで。正直途中で曇るかと思っていたのですが、結局は朝まで快晴でした。出撃すればよかったかな…
今回はベランダからはちょっと厳しい M33 を狙いました。M33 は普通に三脚を立てると見えないのですが、一本の脚をベランダの縁の部分に乗り上げるように設置するとギリギリ見えます。
いつものようにドリフト法で1時間近くかけて極軸を合わせて、アンドロメダ座のアルファ星アルフェラッツからはるばる東へと星を辿って M33 を導入。まだ月が出ていたのですが、とりあえず撮影をはじめました。レデューサーとLPS-D1 使用で6分露出です。
可能なら12枚撮ろうと思っていたのですが、2時を過ぎた頃からオートガイダーの映像にベランダの天井が見えてきて結局9枚で終了。やっぱり出撃した方がよかったかなぁ… 最初の1枚は月明かりで背景が明るいのでボツにして結局8枚コンポジットです。
去年撮影した時は90秒露出でした。うーん。露出時間が4倍になっても4倍よく写るというわけにはいかなかったようで… でも淡い部分もだいぶはっきり見えてきて迫力が出てきました。
去年ベランダで撮った時にはベランダの天井からの照り返しで強いカブリが出ていましたが、今回は巻きつけフードが効いたようで露出時間の割にカブリは軽微でした。とはいえ無傷ではなく FlatAide Pro と段階フィルターで処理しています。
M33 の撮影が早く終わってしまったので、薄明前までの間 M45 プレアデス星団を撮ることにしました。M45 はなんとか肉眼で見えるので直接導入できました。
これも去年の秋に撮った時は90秒露出で露出不足でしたが、6分露出だと青い星雲がかなり見えるようになりました。光害のカブリの中から無理やりあぶり出しているので階調が失われているのが残念ですが…
今回はフラットがイマイチ合わなかったのですが、FlatAide Pro はこういう広範囲に星雲が広がっている対象には使いにくいので段階フィルターでごまかしています。
M45 を撮ったあとはフラットとダークを撮って、ダークを撮っている間 ISS の飛来を肉眼で眺めていました。ISS は M45 のすぐ上をかすめていきました。そうと知っていたら撮っていたのですが… 残念。
今回また PHD2 のガイドパラメータをいじりました。前回変更を見送った「積極性」を70から85に変更。これが効いたようで、RMSエラーは1.3〜1.4秒になりました。0.2秒の改善。
機材のたわみによると思われる赤緯方向のズレは相変わらず発生しています。アリミゾにしてからはズレの量は減っているようですが。BLANCA-80EDT のアリガタ兼三脚座の底にはコルクが貼ってあるのでこれがよくないのかも。剥がしてしまうのも手ですかねぇ。