Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

2022-01-01から1年間の記事一覧

久しぶりの黒点 (2022/4/22)

仕事の方は一段落ついたので、金曜日は休みを取って昼から太陽を撮影しました。17日に現れた黒点群(2993, 2994)がかなりデカくて活動的なので撮りたかったのですが天候に恵まれず、22日は貴重な晴れ間になりそうだったので。今回は ASI294MM Pro での撮影で…

月面モザイク撮影 (2022/3/12)

仕事は終わってないのですが徹夜で仕上げた中間納品の後の土日はさすがにお休みしました。土曜日は夕方から夜中まで快晴、深夜から曇りの予報。何か撮ってみたいとは思ったものの晴れている間は月齢9.7の月がずっと出ているので DSO は無理、むしろその月を…

近況

このところ仕事が無茶苦茶忙しくて星を見る余裕もブログを書く余裕もない状況です。体力温存のため、腱鞘炎と肩こりを悪化させないため、オフの時間に頭と体に負担をかけない生活を強いられています。おかげで2021年のふりかえりエントリが未だにアップでき…

写真/動画から流星を検出するツールを公開しました

先日紹介した動画から流星を検出するツールですが、あの後、色々と手を加えて先程 github にコードを公開しました。 https://github.com/rnanba/SimpleMeteorDetector detector_tuner.py の出力サンプル。流星検出の detect_meteor.py の他に補助ツールとし…

VirtualSkySlideShow v0.4.0 (動画対応)

VirtualSkySlideShow (VSSS) v0.4.0 を公開しました。 https://rna.sakura.ne.jp/share/VirtualSkySlideShow-0.4.0.zip rna.sakura.ne.jp に設置してあるスクリプトも v0.4.0 に更新してあります。v0.4.0 では動画のスライドに対応しました。スライドデータ…

動画からの流星検出 - 2021年ふたご座流星群 (2021/12/13)

去年撮影のネタはこれで最後になります。2021年12月13日の夜、ふたご座流星群を撮影しました。正直流星はあまり興味がないのであまり撮らないのですが、なんとなく気になって動画だけ撮ることにしました。深夜 0:30 頃、ベランダに適当に南北を合わせたスカ…

ZWO EFWmini の光線漏れ問題

個体差なのか設計上の問題なのかわかりませんが、ZWO の電動フィルターホイール ZWO EFWmini、少なくとも僕の買った個体には光線漏れの問題があります。ZWO EFWmini写真左が EFW 本体ですが、ZWO のロゴの右の丸いモーター部分(NPM の文字が見える部分)とケ…

M35 (2021/12/30)

12月30日の夜には勾玉星雲とチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を撮りましたが、その合間に短めの露出時間でふたご座の散開星団 M35 を撮りました。特別撮りたかったというわけではないのですが、赤緯が大きくベランダからはギリギリの対象なので、せっかく「二…

μ-180C 直焦点でラッキーイメージング & 電子観望のテスト (2021/12/4)

昨年12月4日の夜に μ-180C 直焦点(18cm F12)でDSOを撮るテストをしました。惑星状星雲については以前ラッキーイメージングというか、どちらかというとノーガイドで撮るために数秒程度までの露出で撮影することはしていました。しかしもっと淡い対象について…

IC405 勾玉星雲(失敗) ベランダの天井に負けました (2021/12/30)

12月30日は夕方にレナード彗星を撮った後、夜からは「二重赤緯体方式」で3つの天体を撮りました。最初に IC405 勾玉星雲(曲玉星雲とも)、次に M35、最後にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星です。勾玉星雲は大晦日にHαだけ仮に処理して勝利を確信していたので…

IC2177 かもめ星雲 (2022/1/1)

あらためましてあけましてどうもです。元日の夜は去年の積み残しを消化すべくブログ執筆を頑張ろうと思っていたのですが、夕方にベランダに出てみると快晴。まさかと思い SCW を見ると深夜まで雲ひとつない快晴が続きそう。新月期の休日に快晴、という状況を…

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星 (2021/12/30)

12月30日の深夜にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(P67)を撮りました。12月30日は、夕方にレナード彗星を、夜からは勾玉星雲、M35と撮っていました(両方とも未処理)が、こちらは「二重赤緯体方式」で撮っていました。上の記事の最後に書いたように、元々この…

ベランダから天頂付近を通る天体を撮影するための危険な技

マンションの南向きベランダからの撮影では、ルーフバルコニーのようなタイプは別にすると、ベランダの天井が邪魔になって天頂付近を通る赤緯の大きい天体は撮影できません。うちのベランダでも SX2 だと M45 プレアデス星団(赤緯24°07′)あたりが限界で、M33…