Deep Sky Memories

横浜の空で撮影した星たちの思い出

Topaz Sharpen AI で火星を処理してみたけれど…

先日ついカッとなって Topaz Labs の AI 製品をセット買いしてしまいました… Gigapixel AI, DeNoise AI, Sharpen AI のセットで、特価で $159.99 でした。Sharpen AI については今年の3月に惑星写真に適用した例が「RB星のブログ」で紹介されています。 RB…

月面X (2020/12/22)

昨日HDDの整理をしていたら昨年12月22日の木星と土星の大接近(2日目)の撮影データのバックアップ*1 がみつかって、なにげなく中を見ていたら本番撮影前にピント確認のために撮った月面にいわゆる「月面X」が写っているのに気が付きました。これ、撮ってた時…

木星とM16の再処理とか『星ナビ』のバトンとか

週末は6月9日の夜に撮った写真の再処理をしていました。まず木星。木星 (2021/6/10 02:52) (再処理) 高橋 ミューロン180C (D180mm f2160mm F12 反射), AstroStreet GSO 2インチ2X EDレンズマルチバロー (合成F41.4), ZWO IR/UVカットフィルター 1.25", ZWO A…

土星、木星 (2021/6/9)

6月9日の深夜、M16 を撮った後は土星と木星を撮りました。μ-180C は最初からベランダに出していたので温度順応は済んでいましたが、拡大光学系の組み立てとか導入とかピント合わせに時間がかかるとはいえ、2時頃から準備すればいいかと思っていたのですが、M…

M16 わし星雲 (2021/6/9) / StarNet++ TF2 について

6月9日*1 は梅雨の晴れ間で新月期ということで天体撮影。体調は悪かったのですが、前夜、夜明け前にコンビニに行った時に木星がよく見えていたのに撮れなかった(温度順応待ってる間に夜が明けてしまうので)のが悔しかったので、無理して撮影しました。*2土星…

Galaxy Annotator v0.9 (スタイル設定機能強化版)をリリースしました

銀河専用アノテーションツール Galaxy Annotator について、当初から要望がありながら先延ばしになっていたスタイル設定機能の強化を一通り実装したバーション(v0.9)をリリースしました。 https://github.com/rnanba/GalaxyAnnotator/releases/tag/v0.9 スク…

皆既月食は見えませんでしたが… (2021/5/26)

5月26日の皆既月食、一応前の晩からベランダに赤道儀を設置して極軸を合わせておいたのですが、くもりの予報だったので連続写真の撮影は諦めて、なんとか雲の隙間から皆既中の月を撮れないかと粘ったのですが、ダメでした。皆既の終わりの30分後の21:02頃か…

Galaxy Annotator v0.8 (距離精度向上版)をリリースしました

銀河専用アノテーションツール Galaxy Annotator の距離表示機能ですが、やはり近距離の銀河の距離の精度が悪すぎるのが気になり出したので対応版(v0.8)をリリースしました。 https://github.com/rnanba/GalaxyAnnotator/releases/tag/v0.8 スクリプトの修正…

Galaxy Annotator v0.7 (Windows 対応版)をリリースしました

銀河専用アノテーションツール Galaxy Annotator が Windows の Anaconda 環境でうまく動かないという問題が報告されたので、対応修正版(v0.7)をリリースしました。 https://github.com/rnanba/GalaxyAnnotator/releases/tag/v0.7 Windows の Anaconda 環境…

Galaxy Annotator v0.6 (不具合修正版)をリリースしました

昨日公開した Galaxy Annotator の不具合修正版(v0.6)をリリースしました。 https://github.com/rnanba/GalaxyAnnotator/releases/tag/v0.6 写野に等級データのない銀河があると、-m オプションを指定した leda-votable-to-galaxy.py がエラーで落ちるという…

WIKISKY.ORG で遠方銀河の距離を表示するスクリプトを作成しました

WIKISKY.ORG で銀河をクリックして表示される画面に何億光年等の距離情報を表示するための Greasemonkey スクリプトを作成しました。github で公開しています。 rnanba/LightTravelDistanceViewerForWikisky: Greasemonkey Script for Wikisky to view light…

遠方銀河のアノテーション用ツールを作成しました(距離表示付き)

先日、遠方の銀河の距離の調べ方について書きましたが、これをなんとか自動化してアノテーション付き画像まで生成するツールを作りました。github で公開しています。 rnanba/GalaxyAnnotator: Generate annotations for distant galaxies from image and as…

遠方の銀河の距離について

5月4日の黒眼銀河のエントリで18等星まで写ってるとドヤってた写真、遠方の銀河と思われる小さな像も写っています。アノテーションを付けた拡大画像の範囲だと PGC1651721 という銀河が写っています。右下の方の黄色い楕円で囲ってあるのがそれです。*1これ…

『月刊 星ナビ』6月号「ネットよ今夜もありがとう」に載りました!

天リフの先読み記事で既にご存知かもしれませんが、今日発売の『月刊 星ナビ』6月号の「ネットよ今夜もありがとう」に当ブログが掲載されました!「ネットよ今夜もありがとう」は『星ナビ』の名物企画で、天文関係の個人や同好会のサイトをリレー形式で紹介…

M64 黒眼銀河 / マルチスターガイドのテスト (2021/5/3)

5月3日の夜は快晴の予報だったので、月が出る1:00前までに M64 と M83 を撮る計画を立てていたのですが、夕方に寝落ちしてしまって出遅れてしまい、結局 M64 だけ撮りました。前回に引き続き赤外域まで使ったノーフィルターのモノクロCMOSカメラでの撮影です…

月齢20.6 / 継ぎ目破綻の恐怖 (2021/5/3)

5月3日未明、久しぶりに月を撮りました。連休中ですが家に篭っているだけなの疲れが溜まっていて SX2 をベランダに出す気力もなかったので久々にスカイメモSと BLANCA-80EDT で撮りました。下弦に近い月齢で、南中までには空が明るくなってしまうので、2:30 …

M8 (干潟星雲) と M20 (三裂星雲) (2021/4/18)

4月18日の深夜、M8 (干潟星雲) と M20 (三裂星雲) のツーショットを撮りました。久々に RedCat 51 出動です。定番の構図ですが、以前は手持ちの鏡筒で適当な画角のものが BLANCA-80EDT + 0.6x レデューサーしかなく、この組み合わせだとフォーサーズの画角で…

エウロパによるガニメデの掩蔽 (2021/4/6)

4月6日の明け方にエウロパによるガニメデの掩蔽があったので撮影しました。ガリレオ衛星同士の相互食/掩蔽は昨年末から見られるようになり来年春までは頻繁に起こるようです。*1久しぶりの μ-180C 出動ですが、衛星と木星が無理なくフレームに入るようにバロ…

しし座4重銀河(NGC3190 + NGC3193 + NGC3187 + NGC3185)、NGC4302 + NGC4298、M83 (2021/3/14)

3月14日の夜は、またベランダで春の銀河祭りを開催しました。夜から強風との予報もありましたが、北からの風なので南向きベランダなら大丈夫かと思って。今回も 8cm F6 屈折 + モノクロCMOSカメラ(ASI290MM) での撮影ですが、前回とは異なり赤外撮影ではなく…

M60 + NGC4647 + M59 + NGC4638、M83 (2021/2/19)

2月19日の夜は春の銀河を撮りました。今回は最近流行り(?)のモノクロCMOSカメラとIRパスフィルターを使って赤外線で撮るテストです。赤外線で撮れば光害も平気、という噂なので、銀河ならモノクロでも楽しめるかなと思って試してみました。ターゲットはおと…

NGC2903 (2021/2/10)

ごぶさたしてます。今年最初のエントリになります。あけましておめでとうございます。って、もう2月も中旬になりますが… 1月はちょっと燃え尽きていた感じで、やっと星を見る余裕が出てきました。昨夜、2月10日の夜は久しぶりにベランダに SX2 を出してしし…

2020年の天文活動をふりかえる

今年も一年の天文活動をふりかえるエントリを書きたいと思います。また長文エントリになりますので写真だけ眺めてみたい方はこちらのスライドショーをどうぞ。 横浜で撮った天体写真(2020) 昨年作った JavaScript のスライドショースクリプトを使っています…

木星と土星の接近 (2020/12/22)

12月22日もまだまだ接近している木星と土星を撮りました。最接近は21日とはいえ22日も負けないくらい近いです。星ナビさんによると、木星と土星の間隔は21日が0.11度、22日が0.12度だそうです。#木星と土星の接近 の様子その7⃣(その1⃣から6⃣は #今日のそら…

木星と土星の接近(最接近) (2020/12/21)

12月21日は早めに仕事を終えて最接近の木星と土星を撮りました。SCW では夕方から雲がかかる予報でしたが結果としては夜までずっと快晴でした。15:00から機材の設置*1、また月面でピントを合わせてそのまま待機し*2 16時頃から鏡筒を木星に向けて16:15頃から…

木星と土星の接近 (2020/12/20)

12月20日の夕方、接近中の木星と土星を撮りました。12月21日の最接近の撮影のリハーサルです。前日の深夜にベランダに赤道儀を設置して極軸を合わせておいて、15:00過ぎに鏡筒を載せて撮影準備。早速木星を導入したのですがファインダーでも木星が視認できま…

月と木星と土星の接近 (2020/12/17)

12月17日の夕方、南東の空に月と木星と土星が集合しました。接近中の木星と土星から満月6個分ほど離れて月齢2.7の月、という構図です。フルサイズ換算200mmぐらいの画角でちょうどよい感じ。月面の地形と地球照、土星の輪は無理としても楕円形の姿、ガリレオ…

月と金星の接近 (2020/12/13)

12月13日明け方に月と金星の接近がありました。それほど珍しい現象でもないし、月が昇ってくる頃にはもう金星が離れていくし、予報では横浜は曇りでしたし、夜中に空を見た時も曇っていたので、今回はパス、ぐらいの気持ちでいました。が、明け方まで寝れず…

2786黒点群、2785黒点群、ほか (2020/12/1)

先月24日からまた大きめの黒点が出たと話題になっていたのですが、ばたばたしていて12月1日の今日になってやっと撮りました。例によって在宅勤務の昼休みにベランダから。【注意!】 太陽の観察・撮影には専用の機材が必要です。専用の機材があっても些細な…

NGC253 ちょうこくしつ座銀河、M74 (2020/11/13)

このところばたばたしていてブログを書くのが遅れてしまいましたが、11月13日の夜にちょうこくしつ座銀河(NGC253)と M74 を撮りました。ちょうこくしつ座銀河も M74 も過去に2回撮っていますが、今回は惑星用のCMOSカメラ ASI290MC でアップで撮ってみようと…

当ブログの画像や文章の引用について

当ブログの画像や文章の著作権はなんばりょうすけにあります。All rights reserved です。著作権法で定められた引用の範囲内での引用は特に断りなくしていただいて構いませんが、僕自身は著作権法における引用の要件は厳しすぎると考えており、実際法的な要…